茶の世界

奥の深さはまるで濃緑。
お茶の世界へ足を踏み入れる。

茶香服

雅な娯楽遊戯

茶香服は京都を舞台に文化人の遊びとして流行した娯楽です。

本来、茶香服は京都の栂ノ尾産を「本茶」、他を「非茶」として抹茶を使用して行われておりました。現代では茶業界の技術向上のために形を変え、煎茶や玉露になっています。

孫右ヱ門でも一般参加型の茶香服を開催し、一般の方々に茶香服の楽しさ、奥深さをご紹介しております。


起源

茶香服は南北朝のころに「闘茶」と呼び、京都を舞台に文化人の遊びとして流行しました。当時、栄西禅師から明恵上人に受け継がれた京都栂尾一帯の茶を「本茶」としていたため、「本茶」か他産地の「非茶」かを飲み分けることが始まりです。

やがて、「かぶく(遊ぶ)」という風俗が歌舞伎芝居の名を生み、「茶歌舞伎」さらに「茶香服」になり娯楽遊戯として素人の間に流行しました。

現在では、服装ややかましい礼儀作法にはまったく関係なく、誰でもが参加できる風流な品質飲み当てゲームになっています。

競技方法

玉露2種、煎茶3種を用い、それぞれの茶に花・鳥・風・月・客の名前をつけて熱湯をさし、90 秒たったもの で飲み分ける方法が基本です。

一回飲むごとに、自分の思った茶銘の種別札を札箱に入れます。そして一通り(5 回)すめば札箱をあけて採点します。これを5 回繰り返してその合計点で順位をきめます。

採点方法

あらかじめ煎じ札を茶鑵の中に入れておきます。
急須の中には茶葉と煎じ札を移して熱湯を注ぐことになります。一通りすんだあと、煎じ札を出して競技者に出した茶の順番を教えて採点します。全部正解の場合は皆点5 点とし、3、2、1、0点となりますが、全部誤りの場合は零点といわずに「チョット」とユーモラスな表現をします。