茶の世界

奥の深さはまるで濃緑。
お茶の世界へ足を踏み入れる。

効能


インフルエンザ・かぜ予防

基本的に、ヒトは呼吸器にウイルスが付着することで風邪をひきます。
お茶に含まれるカテキンやポリフェノール、サポニンには、ウイルスの人体への感染を阻害したり、感染した際の重症化を抑制する効果があることがわかっています。
また、お茶に含まれる成分のストリニクチンは、ウイルスが人の細胞内に侵入する際のウイルス膜とヒト細胞膜の融合反応を阻害します。
そういったお茶に含まれる成分の中でも、特にEGCGは、インフルエンザをはじめとした様々なウイルスのヒト細胞への吸着や遊離を抑え、更にウイルスの増殖も抑えると言われています。
つまり、EGCG、ポリフェノール、サポニン、ストリニクチンといったお茶に含まれる種々の成分が様々な形でウイルスを阻害するので、お茶を飲むことがインフルエンザや風邪の予防に繋がるということなのです。

実験で、マウスにカテキンを5日間毎日経口投与し、その3日目にインフルエンザを感染させた場合に、マウスの生存率が向上し、また、カテキンによって肺にいるウイルスの力価が低下して、肺炎が緩和されることがわかっています。また、カテキンを投与することにより、体内に入り込んだウイルスが不活化することも認められています。

疫学の研究によると、緑茶を週6日以上、1日1~5杯飲用することでインフルエンザの発症率を抑制できることがわかっています。
更に、お茶で「うがい」をすることも、インフルエンザを予防する効果があることもわかっています。

免疫調節作用

人間の体には、外から侵入する病原体の攻撃から身体を守るための免疫機能が備わっています。ただし、免疫のバランスが崩れると、かえって感染症やアレルギー反応の原因になると言われており、お茶に含まれるカテキンやテアニンといった成分には、体内の免疫機能を調節する作用があります。


健康

お茶はバランスよく様々な成分が入っているため、様々な効能があるといわれており、主に「高血圧抑制」「糖尿病予防」「ダイエット効果」「血中コレストロール抑制」「免疫増強」などが知られていますが、そのなかでも最近最も注目を集めている効能として「ガン予防」があげられます。ガンに対して効果があるとされる3つの成分があり、その1つがお茶の成分であるとの研究結果があります。

また、お茶に含まれる成分であるカテキン(EGCG/エピガロカテキンガレート)は、殺菌作用による「インフルエンザ予防」「口臭予防」「虫歯予防」「抗菌」などの効果が期待されるとして近年注目されています。

さらに、お茶に含まれるカフェインはコーヒーに含まれるカフェインとは種類が異なり、「老化抑制」「脳神経活性化」などの作用があるといわれています。

テアニン

テアニンは、お茶のうまみのもとです。高級なお茶ほど、テアニンを多く含んでおり、品評会に出展するようなお茶には、テアニンが最も多く含まれています。実験でラットにテアニンを飲ませ、テアニンを飲ませたラットと飲ませていないラットを比べると、テアニン飲ませた方のラットが記憶力が良くなるという結果が見られます。

お茶を飲んだ場合と水を飲んだ場合の人間の脳を調べると、お茶を飲んだ方は、40分後には脳内にα波が発生し、「テアニン」がストレスを軽減しているものと考えられています。

リラクゼーション効果

昔から、お茶を飲むと和むとよく言われてきましたが、それはお茶のもつ「リラックス効果」「ストレス低減効果」によるものと思われます。

基本的に、人は生きている限り、大小様々な刺激(ストレス)を受け続けます。だからこそ、この現代社会において「ストレス」とどう付き合うかは、人類にとって常に大きな課題であるといえます。もしお茶を飲むことによって、ストレスが軽減されて緊張が和らぎ、それによって記憶力や行動力が向上するならば、会社の会議や勉強で非常に頭を使った後にお茶を飲むことによって、仕事上の能率がさらにアップすると期待できる。そういう意味で、忙しく働く現代人にとってお茶は理想的な飲み物だと思います。